栃木県宇都宮市(株)ビーコンです。
ホームページを運営する上で「リンク」と「SEO」は切っても切れない関係です。特に「Dofollowリンク」という言葉を耳にしたことはあっても、正しく理解している方は少なくありません。今回は、Dofollowリンクの基本知識、Nofollowリンクとの違い、そしてSEO効果を高めるための基本と実践法について、初心者にもわかりやすく解説していきます。

 

Dofollowリンクとは何か


Dofollowリンクは検索エンジンに評価を伝える最も重要なリンクの種類です。

インターネット上のリンクには「Dofollow」と「Nofollow」の2種類があります。Dofollowリンクは、リンク元のサイトからリンク先のサイトへ「評価」を渡すリンクのことです。これは検索エンジンのクローラー(サイトを巡回するロボット)に対して「このリンク先のサイトは信頼できるので、評価を引き継いでください」と伝える役割を持っています。

具体的な例では、権威あるニュースサイトや公式機関のサイトがあなたのホームページにDofollowリンクを設置すると、検索エンジンは「このサイトは信頼できる情報源からリンクされているから、価値のあるサイトだ」と判断します。実際に、大手メディアからDofollowリンクを1本獲得したことで、検索順位が10位から3位に上昇した企業サイトも存在します。

一方、Nofollowリンクは「このリンクは評価を渡しません」という指示が含まれているため、SEO効果は限定的です。SNSのリンクや広告リンクの多くはNofollowに設定されています。

従って、SEO対策において質の高いDofollowリンクを獲得することが、検索順位向上の鍵となるのです。

 

DofollowリンクとNofollowリンクの違い


この2つのリンクの違いを正しく理解することが、効果的な被リンク戦略の第一歩です。

Dofollowリンクの特徴

  • SEO評価が伝わる: リンク元サイトの権威性や信頼性が、リンク先のサイトに引き継がれます
  • 検索順位への影響: 質の高いDofollowリンクは検索順位の向上に直結します
  • 標準設定: 特別な記述がなければ、リンクは自動的にDofollowになります
  • HTML表記:
     <a href="https://example.com/">参考記事はこちら</a>

Nofollowリンクの特徴

  • SEO評価が伝わらない: 検索エンジンに「評価を渡さないでください」と指示します
  • 検索順位への影響が限定的: 直接的なSEO効果は期待できません
  • 特定の用途: 広告リンク、信頼できないコンテンツへのリンク、SNSなどで使用されます
  • HTML表記:
     <a href="https://example.com/" rel="nofollow">参考記事はこちら</a>

簡単に言えば、Dofollowリンクは「推薦状」のようなもの、Nofollowリンクは「単なる案内」のようなものと考えると分かりやすいでしょう。

 

DofollowリンクがSEOに与える具体的な効果


質の高いDofollowリンクは、あなたのホームページに以下の5つの効果をもたらします。

1. 検索順位の向上

権威性の高いサイトからのDofollowリンクは、Googleの検索アルゴリズムにおいて「信頼の証」として評価されます。特に、あなたのサイトと関連性の高い業界サイトからのリンクは大きな効果があります。

例えば、飲食店のホームページが地域の観光協会や食べログなどのグルメサイトからDofollowリンクを獲得すると、「地域名+レストラン」などのキーワードで上位表示されやすくなります。

2. クローラーの巡回頻度向上

Dofollowリンクが増えることで、検索エンジンのクローラーがあなたのサイトを訪問する頻度が高まります。これにより、新しいページやコンテンツの更新が素早くインデックス(検索エンジンのデータベースに登録されること)されるようになります。

3. ドメインオーソリティの向上

多数の質の高いDofollowリンクを獲得することで、サイト全体の権威性(ドメインオーソリティ)が向上します。これは個別ページだけでなく、サイト全体の評価が上がることを意味し、新しいページも上位表示されやすくなります。

4. トラフィックの増加

直接的なSEO効果だけでなく、リンク元サイトからの訪問者(リファラルトラフィック)も期待できます。特に、関連性の高いサイトからのDofollowリンクは、質の高い訪問者をもたらします。

5. ブランド認知度の向上

有名サイトや業界の権威サイトからのDofollowリンクは、SEO効果だけでなく、ブランドの信頼性と認知度を高める効果もあります。

 

効果的なDofollowリンク獲得戦略


ここからは、実際に質の高いDofollowリンクを獲得するための具体的な方法をご紹介します。
1. 価値あるコンテンツの作成

最も確実な方法は、他のサイトが「リンクしたい」と思う質の高いコンテンツを作成することです。

効果的なコンテンツの例:

  • 統計データや調査結果: 独自の調査データは多くのサイトから引用されやすい
  • 詳細な解説記事: 専門知識を活かした網羅的なガイド記事
  • インフォグラフィック: 視覚的に分かりやすいデータの可視化
  • 事例研究: 具体的な成功事例や失敗事例の詳細な分析
2. ゲストポスト(寄稿)の活用

関連性の高い他のサイトに記事を寄稿し、自然な形でDofollowリンクを設置してもらう方法です。

成功のポイント:

  • 相手サイトのテーマに合った記事を提供: 読者にとって価値のある内容にする
  • 宣伝色を抑える: 自社サイトへのリンクは自然な文脈で1〜2箇所程度に留める
  • 質の高い文章: 寄稿先サイトの品質基準を満たす高品質な記事を書く
3. リンク切れの修復依頼

他のサイトにある「リンク切れ」を見つけ、自分のサイトの関連ページをリンク先として提案する方法です。

実践手順:

  1. 自分の業界に関連するサイトを検索
  2. リンクチェックツールでリンク切れを発見
  3. サイト運営者に「リンク切れを見つけました。代わりに私のこのページはいかがでしょうか?」と提案
4. 業界ディレクトリへの登録

信頼性の高い業界ディレクトリや地域ポータルサイトに登録することで、Dofollowリンクを獲得できます。

おすすめのディレクトリ例:

  • 商工会議所のホームページ
  • 業界団体のメンバーディレクトリ
  • 地域の観光協会サイト
  • 専門分野のポータルサイト
5. パートナー企業との相互リンク

取引先やパートナー企業と相互にDofollowリンクを設置する方法です。ただし、関連性のないサイトとの過度な相互リンクは、逆効果になる可能性があるため注意が必要です。

効果的な相互リンクの条件:

  • 業界や分野に関連性がある
  • 双方のユーザーにとって価値がある
  • 自然な文脈でのリンク設置
6. プレスリリースの配信

新商品発表や重要なニュースをプレスリリースとして配信することで、メディアサイトからDofollowリンクを獲得できる可能性があります。

 

避けるべきDofollowリンク獲得方法


以下の方法は、Googleのガイドライン違反となり、ペナルティを受けるリスクがあるため、絶対に避けてください。
1. リンクの購入

金銭を払ってDofollowリンクを購入する行為は、Googleのガイドライン違反です。発覚すると検索順位が大幅に下落します。

2. 大量の低品質サイトからのリンク

質の低いサイトから大量のDofollowリンクを獲得することも、逆効果となります。量より質を重視しましょう。

3. 自動リンク生成ツール

自動でリンクを生成するツールやサービスの使用も避けるべきです。

4. 無関係なサイトとの相互リンク

業界や内容に全く関連性のないサイトとの相互リンクは、不自然と判断されます。

 

Dofollowリンクの効果測定方法


獲得したDofollowリンクの効果を測定し、戦略を改善していくことが重要です。

主な測定ツール:

  • Google Search Console: 被リンクの数と質を確認できます
  • Ahrefs、Moz: ドメインオーソリティやリンクの詳細分析が可能(有料ツール)
  • Googleアナリティクス: リファラルトラフィック(リンク経由の訪問者)を確認できます

定期的にチェックすべき指標:

  • 被リンク数の推移
  • リンク元サイトの品質
  • リンク経由のトラフィック
  • 検索順位の変化

 

まとめ:質の高いDofollowリンクで長期的なSEO成果を


Dofollowリンクは、ホームページのSEO対策において最も重要な外部要因の一つです。ただし、重要なのは「量」ではなく「質」です。権威性が高く、自分のサイトと関連性のあるサイトから獲得した数本のDofollowリンクの方が、低品質なサイトから獲得した数百本のリンクよりも遥かに効果的です。

まずは、自分のサイトにとって価値あるコンテンツを充実させることから始めましょう。そして、ゲストポストやパートナーシップなど、自然で健全な方法でDofollowリンクを獲得していくことが、長期的なSEO成功への近道です。

リンク購入などの不正な手段は一時的に効果があるように見えても、最終的にはペナルティのリスクが高く、持続可能な戦略ではありません。正しい知識と地道な努力で、検索エンジンとユーザー双方から評価されるホームページを構築していきましょう。