Googleを通じて私たちの日常がどれほど変わるか、そして発表された2023年の検索ランキングがどのように私たちの興味を反映しているかについて、マーケティングの視点から探ってみましょう。
Googleは私たちが様々な情報を入手する、トレンドを把握する主要なツールの一つとなりました。2023年の検索ランキングは、私たちの興味、好奇心、そして関心事を端的に表しています。それでは、まず最初に、2023年の日本国内におけるカテゴリー別検索ランキングについて見ていきましょう。
2023年 日本国内のカテゴリー別検索ランキング
Google検索ランキングは、様々なカテゴリーに分かれていますが、特に注目すべきは「スポーツ」「エンターテインメント」「アニメ」のカテゴリーでした。スポーツにおいては、コロナ禍の影響により延期になった様々な世界大会が開催されたことが大きいと思います。エンターテインメントでは、新たな映画や音楽、ゲームに関する検索が目立ち、アニメに関するキーワードもコロナ禍の影響で配信サービスに納品された作品数が減少していましたが、ここへ来て新作が順次配信されてきたことがキーワード検索に反映されてきたように思われます。
スポーツ
スポーツ関連の検索ランキングに焦点を当ててみると、WBC、なでしこジャパン、ラグビーワールドカップ、バスケワールドカップにおける日本代表の活躍は、多くの検索者を引き付けました。WBCでは、日本代表が優勝を果たし、なでしこジャパンは、W杯で惜しくも優勝を逃しベスト8でしたが、グループステージで優勝したスペインを圧勝しました。ラグビーワールドカップでも日本代表は健闘、バスケワールドカップでは、日本は1次ラウンドからの通算成績が3勝2敗で、最終順位は19位、アジアの6チームの中で1位になった日本は自力では48年ぶりにオリンピックの出場権を獲得しました。これら日本代表の活躍は、多くの検索者を引き付けました。これはスポーツブランドや関連企業にとって絶好の機会であり、成功体験や感動を基にしたキャンペーンや広告は、ブランドの認知度向上に寄与することでしょう。
映画
映画関連では、邦画と洋画における検索ランキングが大きな注目を集めました。邦画においては宮崎駿監督や庵野秀明監督、是枝裕和監督などネームバリューのある話題作や独自のストーリーが検索され、洋画ではハリウッドでの脚本家と役者のストライキがあり、制作やプロモーションがストップした状況などもあり、やや元気がなかった印象はありますが、それなりの大作やアニメーションで話題となった作品が上位にランクインしました。日本映画の海外での評価やストライキを終えたハリウッド映画の今後の進展は映画館や映画関連企業にとって、効果的な広告やプロモーション戦略を展開する上での示唆となります。
アニメ
アニメに関しては、近年ストリーミング配信の影響が大きいと感じました。近年、アニメの人気は世界的に拡大しており、2023年もその流れが続いています。特にストリーミング配信プラットフォームを介してアニメを楽しむ検索が急増しているのも頷けます。マーケティングとしては、アニメ制作会社や関連商品を扱う企業との提携やプロモーションを通じて、新しい市場を開拓する可能性が益々広がると考えらます。
まとめ
この他、AIやIoTなどの「技術革新」につての検索が急増したりと、2023年のGoogle検索ランキングは私たちの関心やトレンドを把握する上で貴重な情報源です。マーケティングとしては、これらのデータを元にクライアント企業に対して効果的なデジタルマーケティング戦略を提案し、変化する市場に柔軟かつ戦略的に対応していくことが求められます。